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2021/11/27

Hand Framed 5GG P/O (Women's)

2021AW comm. arch. Women’s から、Hand Framed 5GG P/O のご紹介です。

 

 

このニットは、2021AWで初めて製作したプルオーバーニットになります。

初めてと言っても、あえて見た目は何てことない形をしております。

ただ、見た目以上に、皆様に気に入って頂けるように計算しております。

 

 

 

 

まず、名前の「5GG」ですが、「5 GAUGE (5ゲージ)」という、分かりやすく言うとニットのざっくり具合の単位になります。

***5ゲージ= ニットの機械上で1インチ(約2.5cm)に5本針がある、という意味です。

針の感覚が離れているほど、2.5cmの間に針の本数が少なく、よりざっくりニットになるということですね。

ちなみに、↑の写真は、今季の別アイテム、Hand Framed Brit Vest / Cardigan は、5GG P/Oよりもかなりざっくりです。このニットは、1.5GGの機械で編まれています。

 

つまり、2.5cmの間隔に1.5本しか針が無い、ということですね。

予備知識部分が長くなりましたが、、、

Hand Framedd 5GG P/O の素材は、オーストラリア産メリノウール(バージンエクストラファインウール)で、「SUPER 110」に相当する超極細繊維です。

軽くて膨らみのある糸を作るために、カシミヤ用の紡績機で、カシミヤ糸と同じ手法で紡績しております。

この「カシミヤ紡績機で、カシミヤ糸と同じ手法で」というのが重要なんです。

私自身も少し驚くのが、あくまでもウール100%なのに、触った感覚がカシミヤを含んでいるような、しっとりとした手触り。

 

メンズアイテムでも、同素材をしようしておりますが、業務の最中にたまたま触れると、改めて素材の良さを感じてしまいます。

**写真でなかなか伝わらずにすみません、、、

この軽さ、ソフトで弾力性のある膨らみなど、バランスの良い糸を、東北の旧式の機械で人力で編む職人に時間をかけて編んで頂きました。

とても貴重な方たちです。

 

**写真に写っている機械の上に載っている四角いキャリッジを、人力で左右に動かして編んでいきます。

 

鶴の恩返しなどに出てくる、機織り機のニットバージョンの機械と考えて頂いてよいと思います。

レディースニットとしては、かなりゆったりと着て頂ける寸法で、身幅はcomm. arch. メンズのLサイズとほぼ同等の寸法になります。

 

 

**実は、ニットはゆったりと着た方が体感のあたたかさは増します。

これは、ゆとり部分に入っている空気が温められるから。毛布が温かいこと、あるいは布団乾燥機の原理と同じですね。

 

 

 

 

今季は3色展開です。

Mist / オフホワイトベージュ

Sandalwood / ライトブラウン

Coalmine / チャコール

 

 

 

 

 

 

着用時のしっかり感、肌触り、冬期間の保温性、毎日無意識に着用しようと思う、飽きのこなさを考えて、この形になりました。

 

 

ぜひ一度お試しくださいませ。