comm.arch.

Information
2021/12/03

Super Zea No Collar Jacket (Women's)

21AW comm. arch. Women’s から、昨年もご好評を頂いた、Super Zea No Collar Jacketのご紹介です。

 

まず素材は、comm. arch. のニットでも多く使用している、ニュージーランド南島クック山脈周辺の山岳のみで飼育されている、平均繊度が16マイクロンクラスのカシミヤに匹敵する希少な超極細ウールを使用しました。

 

 

寒暖差がとても大きい地域に生息しているため、毛がとても細く繊細で、コート地もそうですが、ニットも触れるとしっとりとした感触があります。

 

**昨年と同じ素材を使用しておりますが、機工場が違うため、厳密にみると今年の生地のあがりの方が少しだけ厚みがあります。

 

 

昨年も同じ説明をしましたが、ここからが軽さと暖かさの秘密の生地加工のお話です。

ニットウェア業界でもよく使用する、水溶性ビニロンの加工(通称、水ビ加工)を施すことで、軽さとかさ高性を出しました。

 

 

簡単な図解が上の写真になります。

 

 

ウールに水溶性ビニロンという、水に溶ける素材の糸を混紡し、その糸で生地を織り上げます。

 

仕上げとして、加工時に水洗いをして溶かすことで、ビニロンが溶けて無くなった隙間にウールと空気が入りこみ、ふわっと[軽さ]と[かさ高性]が出ます。

 

通常のコート素材の約10%軽量化されていて、エアリーな軽さとリッチなボリューム感が特徴です。

シルエットも、comm. arch. お得意の、程よく独特。

 

着丈は短いですが、身幅が広く、袖も少々長めに作っております。

 

後ろ身頃裾に深いダーツを入れているので、これまた程よく身頃のシルエットに丸みが出るようにしております。

前開きは、今年は比翼仕様にすることで、ボタンを隠してスッキリさせております。

 

隠れるボタンは、しっかりとしたホーンボタンを使用。メンズコートに使用している、マニッシュな印象のボタンです。

ここ近年、特にレディースでは裏地の無い一重のコートも多いですが、どうしてもインナーと擦れてお互いに摩耗されてしまうのが懸念されるため、今回もキュプラの裏地を付けております。

そして、少し長い袖を折り返すことができすので、気分で少しアレンジをしてご着用頂けます。

 

例えば、ジャケットの袖口を少し折り返して、インナーが差し色をチラッと見せる、などなど。

 

 

 

 

色は3色展開

Camel / キャメルベージュ

Plum / レッドブラウン

Blackout / ブラック

 

 

 

 

モデル着用画像を21AW用にしっかり撮らなかったため、20AWの写真ですみません、、、シルエットは変わりませんのでご参照ください。

 

一見ボリュームのあるジャケットに見えますが、袖を通すととても軽く、包まれるような感覚に陥ります。

取扱店のオーナーにも、シルエットのキレイさ、裏地の高級感などを評価して頂いたり、みなさん要所要所を気にして頂いて嬉しい限りです。

 

ぜひお試しください!